はじめに
社会保険労務士試験の学習を始めようと思ったとき、ライフスタイルとの兼ね合いから、どのくらい時間がかかるのか気になるところです。ここでは、統計上どのくらい時間がかかるのかを踏まえたうえで、実際にどのくらい勉強時間が必要になるのか紹介していきます。
統計上は平均1000時間
社会保険労務士の資格取得に必要な平均勉強時間は、厚生労働省の統計によると1000時間だそうです。他の資格と比較した勉強時間のグラフを以下に示します。
短縮化が難しい資格
統計にはばらつきがありますので、受験者が全て1000時間勉強しているというわけではないはずです。しかし、社会保険労務士試験はほぼ暗記ですので、推論の使いどころのある中小企業診断士等の試験と違い、劇的に勉強時間を短くすることは難しいです。頭の良さよりも暗記の緻密さが合格のポイントになります。社会保険労務士試験は良くも悪くも努力が報われる試験です。
「なぜ?」と「具体的に」を追究する
暗記は暗記でも丸暗記はいけません。時間ばかりを浪費し、無駄な1000時間を過ごすことになります。では、有効に1000時間を過ごして合格するためにはどのようにすればいいでしょうか?暗記する項目の「なぜ?」と「具体的に」を追究することです。例えば、なぜ労働基準法には船員が適用されない一部例外があるのか、なぜ国民年金と厚生年金は分かれているのか、労働基準監督署とは具体的にどこにあるのか、季節労働者とは具体的に誰かなどです。ただ、独学の場合、この追究は極めて困難です。その場合は、インターネットを活用し山川晴樹先生の無料の社労士講座を活用されることをお勧めします。
まとめ
合格に必要な勉強時間は人それぞれです。もし、あなたが人事関係の仕事に携わっていれば短くなりますし、そうでなければ時間が必要です。ただ、努力の仕方を間違えずに、努力を継続すれば誰でも合格できる試験です。はっきり書けば、社会保険労務士試験には運の要素はありません。自分にあった勉強方法を探し、フィットしたところから1000時間集中することが、オーソドックスですが最良の方法です。