コラム

ワークライフバランスのリアル

はじめに

お話にあたり、2つの例を紹介したいと思います。

一つ目の例は、筆者が遠方の友人に会おうとした時の事です。1ヶ月前にアポイントを取り、宿泊、交通手段すべて手配しました。4日前になり、友人の仕事の都合でこのアポイントキャンセルになりました。なおキャンセル料は全て自己負担です。

二つ目の例は、 筆者があるプロジェクトを進めていた時のことです。チームメンバーから4日前になって、ライブに行くという理由で有給休暇の申請を受けました。このプロジェクトは繁忙期でしたので、後輩メンバーのタスクを引き受け、筆者は徹夜となりました。

ワークライフバランスは本当に幸せをもたらす制度なのか、非常に疑問に思う今日この頃です。

ワークライフバランスの犠牲者

筆者は経験上、ワークライフバランスは、とても表と裏のある仕組みだと思っています。

仕事は必ず誰かと誰かのつながりがあるものですので、ある人が権利を行使すると、別の人が犠牲になる可能性があります。

最初の例は、筆者が行使したい久しぶりに遊ぶという「ライフ」が、友人の「ワーク」によって阻まれた例です。

2つ目の例は、筆者が行使したい早く帰って寝たいという「ライフ」が、後輩の「ライフ」によって阻まれた例です。

つまり、ワークライフバランスは、関係者全員の生産性が上がらない限り、受益者と犠牲者が出てしまうように思うわけです。

できる人の消耗を救うべきでは?

私自身は、20~30代前半という時期を、プロジェクトメンバーの未完成の仕事を補填するという形で、残業、休日出勤を多くこなしてきました。

特に、育児中のメンバーのサポートが多かったです。尚、筆者は独身です。

また、「無類の仕事好き」と思われてしまったことにも歯がゆさがありました。

このような経験から「できる人が消耗する」という仕組みを根本的に解決しなければ、真のワークライフバランスは実現できないと強く思います。

まとめ

少子化の1つの要因が、企業や組織に使いまわされた人材が、婚活をするための時間やエネルギーまでも失ってしまっていることが背景にあるように思います。

ワークライフバランスは、育児や介護などが必要な人が権利を行使できることはもちろん、優秀な人材のマンパワーによって穴埋めをしなくても済むような仕組みが実現できて、全員がハッピーになれると思います。

突き詰めて考えるべきは「生産性の向上」です。表面的な人事制度改革だけではなく、業務プロセスを一度見直すきっかけとして、ワークライフバランスという考えが浸透していって欲しいと思います。

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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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