はじめに
コンサル業界へは入るときは難しいですが、入ってからは割と転職しやすい業界です。どんな形のコンサルティングでもコンサルティングスキルがあると見なされるためでしょう。ここでは、スキルを活かした転職について紹介します。
実績を形にする
コンサル業界に入り、絶対にやらなければならないことは、職務経歴に書ける実績を上げることです。コンサルティング会社出身者としてポテンシャルを認められるケースはほとんどですが、希望職種と経歴にギャップがあると転職できないのは、他の会社に勤務している人と同じです。よくありがちなのが、経営戦略を行いたくて入社しながらも、IT関係に入ってしまった場合です。この場合はできる限り、在籍している会社の中で経営コンサルティングに近い業務を経験できるように、チャレンジしてください。重要なのはチャレンジです。例えば、ITでも経営に近い業務系の仕事に従事したり、経営関係の大学院や資格を取得したり、週末に個人で経営コンサルティングをやるなどです。あるいは、部門や小さな会社であれば、自分なりの経営に関するスタンスを持ち、個人面談等で経営に意見していく姿勢が重要です。そして、IT関係で実績を出し、キャリアチェンジを狙う戦略が重要です。
不満は持ってよい。プラス思考などいらない。
転職理由の本音というものが世の中にはあります。面接ではプラス回答しないといけないという情報が氾濫していますが、これは真っ赤なウソです。今いる場所で実現できないから転職するのであって、これは不満以外の何物でもありません。但しこの場合は、経歴が求人とギャップがあるため、知識や経験などのハードスキルでは勝負ができません。問題解決能力や論理的説明能力等のソフトスキルで勝負できるように、職務経歴を磨いておく必要があります。
専門性を利用した転職
また、現状の仕事内容に満足しながらも、業務幅や給料UPのための転職もあります。その場合は、ハードスキルを活かした転職になります。一番よくあるパターンは、特定のパッケージソフトの知識を蓄えて、転職を行うケースです。おそらくSAPが代表例でしょう。JavaやCなどと違い、SAPはメジャーにも関わらず、研修費用が高く、特定の企業しかスキルアップの機会はありません。しかし、SAPを利用している大企業は多いので、コンサル会社への転職だけでなく、事業会社への転職の門戸も広かったりします。
まとめ
転職の目的は一体何なのか、スキルを活かした転職を行う際には一番考えておきたいポイントです。志望動機という言葉は、転職によってどのような働きを実現したいのか、どのように社会に貢献できるようにしていきたいのかといった言葉に変換できます。コンサルティング業界で実績をあげれば、能力面で落ちることはまずありません。ソフトスキルで本来やりたい仕事を求めるか、ハードスキルで待遇面を強化するのか、はっきりと決めて行動することが望ましいでしょう。