- データベースにテーブルを作るときに作る設計書
- データ項目とデータ型とキーを記載する
- テーブル定義書がないと設計者以外の理解が苦しくなる
本記事は入門者向けの記事です。
テーブルは表
データベースでのテーブルとは「表」のことです。もしあなたが、データベースに一度も触れたことがないようでしたら、Excelのシートをご想像ください。この「表」をたくさん束ねたものがデータベースです。ただし、データベースのテーブルとExcelの表には大きく2つの違いがあります。
Excel表とデータベースのテーブルの違い
同じ列には同じ種類
Excelシートでは、例えば以下のように文字列や数値などはあまり気にすることはありません。
一方でデータベースのテーブルでは、以下のように同じ列に同じ種類のデータをまとめる必要があります。
このときの列を「データ項目」、データの種類を「データ型」と呼びます。
キー
データベースのテーブルには「キー」と呼ばれる概念があります。「キー」とはデータを一つに特定するための列のことです。出席番号のようなものです。
テーブル定義書=データ項目+データ型+キー
テーブル定義書とはデータベースのテーブルを定義したものです。そして、主要な要素は、データ項目、データ型、キーの3つです。先ほどの例を元にテーブル定義書をつくると以下のようになります。
先ほどの例には、「出席番号」というデータ項目はありませんでした。しかし、同姓同名で誕生日も好きな番号も同じ人がいた場合、データを1つに決めることができません。なので、この場合は「出席番号」というデータ項目を新たに定義し、それをキーとしています。
「テーブル定義書」がないとどうなる?
あなたは誰かが作ったシステムを引き継いだことはあるでしょうか?筆者はテーブル定義書が納品されていないERPを引き継いだことがあります。どうなるかといいますとわけがわからなくておわります。たとえば、テーブルに100という数字が入っていたとしまして、この100が100円の100なのか、100人の100なのか、それとも他の100なのかさっぱりわからないという状態になります。
データベースを引き継ぐ際は、ぜひ、テーブル定義書も準備しましょう。
まとめ
テーブル定義書は「データ項目」と「データ型」と「キー」を定義したデータベースのテーブルの設計書です。