ITとシステムの違い

はじめに

ITは情報技術、システムは仕組みを意味します。ただし、この違いは日常あまり意識されることはありません。ここではITとシステムの違いについてお話します。

ITは情報技術

ITはInformational Technologyの略で、情報技術のことを指します。コンピュータとその周辺に関する技術です。なので、IP電話はインターネットを介する電話ですのでITの範疇ですが、固定電話になってくるとITとは言い切れません。電話は通信技術ですので、情報技術というよりかは電気・電子関係のメカニズムのほうが色合いが強いからです。

システムは仕組み

システムは、正確には「相互に働き合う要素をまとめたもの」という意味です。例えば、要素が人でしたら社会がシステムですし、要素が細胞でしたら生物がシステム、要素が部品でしたら車がシステムとなります。そして、それらは社会システム、生体システム、機械システムということになります。意訳するとシステムは仕組みとなります。

システムを作る。ITを使う。

ITとシステムの違いですが、システムを作るためにITを使うという関係性になっています。つまり、対象と手段の違いということです。ただ、現実的に、ITとシステムが独立していても、あまり意味がないことですので、「ITシステム」という言葉ができ、その後、「システム」として略されたのはないかと思います。

システム屋=何でも屋

筆者は以前、東証一部上場企業のシステム部門に勤めていました。ビジネスに役立つシステムを作るぞと息巻いていましたが、実際はパソコンの修理だったり、Excelのヘルプデスクだったり、あるいはプリンターの修理だったり、ずいぶんとイメージとはかけ離れた仕事をしておりました。(一方で、ERPなどのビジネスに役立つシステムに携わったことも事実です。)ここで悟った事が一つあります。ITのわからない人間にとっては、ITもシステムも一緒であって、端的には何でも屋ということです。筆者はこの国にはもっとITに関する教養が必要だと思います。

まとめ

ITとシステムの違いは、ITは情報技術、システムは仕組みを指し、手段と対象という違いがあります。しかし、ITシステムや情報システムはシステムと略され、わからない方にとっては同じと解釈されます。尚、論文などの公式な文書では明確に使い分ける必要がありますのでご注意ください。

ITは情報技術、システムは仕組み。