ITコンサルタント

マスターテーブルとトランザクションテーブル

はじめに

テーブルには大きくマスターテーブルとトランザクションテーブルがあります。ここでは、データベース設計におけるテーブルの違いについてお話します。

マスターテーブル

マスターテーブルとは、管理者以外のユーザーのアクションでデータの修正が効かないテーブルを意味します。一般的には、組織マスター、顧客マスター、商品マスター、勘定科目マスターなどがあります。ただ、実際問題、顧客マスターはコールセンターのような業務では、後述するトランザクションに近い動きをさせる必要があります。このような場合は、マスターといいながらもトランザクションテーブルと解釈したほうがよいです。

トランザクションテーブル

トランザクションテーブルとは、管理者以外のユーザーのアクションで修正が効くテーブルです。一般的には仕訳テーブル、出荷テーブル、購買テーブルなどがあります。トランザクションは日々更新されますので、マスターテーブルと比較するとデータ量がかなり多くなることが特徴です。

会員サイトのユーザー情報はマスターかトランザクションか?

例えば、インターネットの会員サイトのユーザー登録で、管理者の審査を省略し登録できるものは結構あります。このユーザー情報が入っているテーブルを、マスターテーブルとしてユーザーマスターと形容するのか、トランザクションテーブルとして、ユーザーテーブルとするのかは判断が分かれます。このような場合は、データ量から人的処理が難しい場合にはトランザクション、人的処理が可能な場合はマスターとするといいでしょう。

まとめ

マスターテーブルとトランザクションテーブルは、管理者が制御するのか、そうでないのかという性質によって決まります。ただし、サービスの方法によって、マスターとトランザクションの判断を変えたほうがいいものもあります。

テーブル設計はマスターとトランザクションの2種類を使い分ける。
ABOUT ME
コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
中小企業診断士に早期合格しよう!