ITとICTの違い

はじめに

ITは「情報技術」です。コンピュータの仕組みに関する技術を意味します。一方、ICTは「情報伝達技術」または「情報通信技術」という2つの解釈があります。ここでは、ITとICTの違いについてお話します。

ITは内部構造

ITは、Information Technology の略です。コンピュータの仕組みに関する技術を意味します。大きく分けると、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、アプリケーション、基礎理論といった分類になります。派生的に、情報関連の社会的な常識や法律まで含めることもあります。

「情報伝達技術」としてのICT

ICTは、Information and Comunicaion Technology の略です。これを「情報伝達技術」と解釈した場合、コンピュータを利用して、物事を前進させる技術という意味になります。例えば、Word、Excel、Powerpoint、メール、インターネット, SNSなどを利用して、コミュニケーションをとりながら仕事をしたり、生活をしたりすることがICTの範疇になってきます。総務省が提唱しているICTリテラシー等は、こちらの意味になります。

「情報通信技術」としてのICT

ICTを「情報通信技術」と解釈すると、ITとほぼ同義語となります。少しの違いというのは、通信、つまり情報伝達していく部分が入ってくるということです。コンピュータ単体の世界ではなく、地域や社会にあるネットワークを活用していくところにITと違いがあります。NTTコミュニケーションズが推進しているICTは、こちらの意味になります。

ICTという言葉が出てきた背景

1990年代はコンピュータは技巧派のアイテムでした。この頃は、コンピュータは一部のマニアのものという認識で、現在のように誰もが使うアイテムではありませんでした。なので、この頃は、ITという言葉しかありませんでした。しかし、その後の技術発展により、インターネットが普及し、パソコンは身近なアイテムになりました。そして、インターネットの普及と共に、ITからICTという言葉の変化が見られるようになりました。ここでの意味は情報通信技術のほうです。更に時代は流れ、2000年代後半から、情報端末はパソコンだけでなく、スマートフォン、タブレット端末も普及してきました。情報端末の中には様々なアプリケーションがあり、それを使いこなしてコミュニケーションを図ることは、一つのスキルとして見なされるようになりました。ここで、ICTを情報伝達技術と解釈する動きがでてきました。なので現在は、ICTには「情報伝達技術」と「情報通信技術」という2つの解釈になっています。

まとめ

ITという言葉のイメージは、一般的に定着してきていますが、ICTという言葉は、まだ普及してきているとは言えません。また、ICTには2つの解釈があるということに注意したほうがいいです。

ITは作る技術、ICTは使う技術・伝える技術。