コラム

横文字ばかりでわからないのは普通です。

はじめに

BSC、KPI、WBS、ASAP、ステコミ、アサイン・・・。横文字の用語はコンサルティング業界で幾つも出てきます。コンサルタントになった当初、わかる横文字は「プロジェクトがクローズになった。」くらいだったりします。ここでは、コンサルタントの横文字の付き合い方についてお話します。

誰に説明するのかを考える

相手が話の通じるコンサルタントの場合は、横文字で話はどんどん進みます。一方、このような言葉に触れる機会の少ない方との会話では、横文字が何なのかわからないまま話が進みます。気がつくと相手が全く理解していないなんてこともあります。質問してくれればまだ救われるのですが、横文字を多用する方は割と雄弁ですので、質問がしづらいのですよね。

転ばぬ先の杖

結局のところ、横文字がお馴染みになるまでは、「BSCというのは、バランススコアカードのこと、つまり、見えない現場を見える数値にして、評価を行うものです。」と説明する必要があります。1回の打ち合わせでメモなく記憶できる新しいことはせいぜい3個です。会議時間の短縮化は、どの企業でも囁かれていることですが、やっぱり時間よりもわかることのほうが、トータルで時間短縮につながると筆者は感じます。

裸の王様になっていないか?

若手がよくやるのは、横文字を使ってなんか決まった感のセリフを使うことです。確かに横文字を当たり前のように使うとキレがあります。しかし、そのキレだけでは、プロジェクトは前に進みません。参加者全員が目的を理解して進むことが重要で、自分の常識を他人に当てはめることはなるべくしないほうがよいです。もちろん、自分の常識を当てはめたほうがいい場合もありますが、その場合は言葉のキレではなく、内容の濃さで勝負すべきです。

まとめ

横文字は基本的にわからない単語だらけです。どんなコンサルタントも、業務や学習を通じて覚えています。その過程を忘れずに、相手に話す時には手を差し伸べるような感覚で、さりげないアシストをすることが賢明です。

横文字は浸透するまでは意味まで話す。
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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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