はじめに
筆者は幸いなことに、質の高い研究でアメリカの学会からフェローを授与された教授のいる研究室に所属していました。社会人になってからも、上司には恵まれ、聞けば驚くような実績を持った方々の元で働いてきました。一方、厳しい環境だったためか、落第生もよく見てきました。ここでは、できる人の生活習慣、できない人の生活習慣について、お話したいと思います。
創造的な時間を最大化する
筆者の主観なのかもしれませんが、できる人とできない人の生活習慣に、差はそれほどありません。ただ、明らかに決定的に違うことがあります。それはできる人は、創造的なことにかける時間が圧倒的に多いということです。これだけは間違いないと思います。生活の全てが、創造性の時間を中心に回っているように、筆者は感じてきました。できる人は、コーヒーを飲むこと、いつも通りの景色など、人が見過ごすようなことからも、何かのヒントを得ようとアンテナを張っています。なので、会話をすると話し相手の2歩3歩先に行っていることが多く、ちょっと噛み合わないことがあったりもします。ですが、内容をときほどくと、納得することもしばしばあります。
失敗を繰り返す
できる人はよく失敗をします。「二度と同じ失敗をしないように。」という日本の伝統は割と無視されています。失敗に臆病にならないのが、できる人のコツだったりします。なので、同じ失敗を何度もやらかして、痛い目に何度もあって、前に進んでいるという感じがします。できない人は、失敗を恐れて外れたことはあまりやりたがりません。「怒られ慣れ」している人ほど、躍進の力を持っているように思います。
ビジョンの高さを維持する
できる人はビジョンが高いです。できる人もできない人も、同じように試験や面接といった社会的な儀礼を通ってきていますし、同じように一喜一憂します。しかし、できる人は試験や面接の先に何か目標を持っています。試験や面接の成績では、できる人よりもできない人の方が評価されることも起こり得ますが、結局のところ、長い間に淘汰されて、ビジョンの高さを維持できる人材が勝ち残ります。試験や面接はあくまである瞬間の出来事で、ビジョンを持ち続けることが最後に勝者になる秘訣です。
まとめ
できる人とできない人の生活習慣に決定的な差はありませんが、ビジョンを持ち、創造的な働きに時間を割くことに大きな違いがあります。また、失敗が当たり前という前提で前に進むので、成果に繋がるまで粘りがある違いもあります。