中小企業診断士

中小企業診断士の学習を始めようとしている方へ

何事も、新たな一歩を踏み出す時は、夢と不安がつきまといます。中小企業診断士の学習もその一つです。大いなる夢と立ちはだかる不安。ここでは、これから学習を始めようとしているときに感じる不安が、少しでも解消できるように、ちょっとだけ先に中小企業診断士として活動している筆者からエールを送らせて頂きます。
ポイント
  • 自分を信じぬく
  • 周囲に流されない
  • 夢を忘れない

あなたには十分素質がある

中小企業診断士は働きながら学習を進められる資格です。年齢、性別、学歴は関係ありません。とはいえ、そう簡単に取得できるものではなく、一部の例外的な人を除き、短い人で半年、長い人で数年、取得にかかる資格です。ただ、一つ安心して頂きたいのは、中小企業診断士は頭脳明晰でない方も結構いるという点です。むしろ、努力を重ねて合格している方のほうが多いような気がします。あまり、声を大にしては言えないのですが、なんで?と思えるような人も中小企業診断士になっていたりします。少なくとも、この記事をご覧になっているあなたのように、確かな情報を探し求め、努力することができる方でしたら、前述のヘッポコ診断士なんかに負けるはずはありません。ぜひ、社会のために躍動する中小企業診断士として一緒に活動できればと思います。

リスクが低い資格

中小企業診断士は、数ある士業の中でも、学習にあたり、リスクが低い資格です。理由は3つあります。

資格の維持費がかからない

他の士業の場合、協会の登録料だけで年間維持費に10〜30万円くらいかかります。一方、中小企業診断士は、協会は任意加入です。協会に入らなければ、維持費はさほどかかりません。中小企業診断士の資格更新は、5年に5回の理論研修と、30日以上の中小企業に対するコンサルティング従事期間が必要です。理論研修が6000円/回ですので、1年あたり6000円が中小企業診断士の資格の維持費の目安になります。

勉強が無駄にならない

一般的に士業は、何かに特化した専門分野の資格です。中小企業診断士も経営に関する専門資格ではありますが、経営は広く色々な分野に精通することが求められますので、結果として、中小企業診断士の学習は、あなたの仕事のどこかにリンクします。なので、仮に、何らかの事情で資格取得ができなかったとしても、他の専門資格と違い、仕事に役立つ知識が必ず残ります。

登録養成課程を利用できる

中小企業診断士の一次試験を突破すると、二次試験を受けずに登録養成課程を経て、比較的安全に中小企業診断士になるという選択もできます。世間には養成課程に関する誤解がありますが、さすがに200万円近くの学費を納めるだけあり、受講生は人生をかけて応募してきます。本気で経営コンサルタントになりたい方には向いていると筆者は思います。

デマに流されず、自分の眼で未来を見つめる

中小企業診断士の業務で一番怖いのは、自分の考えが間違っていて、相談者を間違った方向に仕向けてしまうことです。

筆者は、ある会社の代表からこの件について相談を受けたことがあります。その方はコンサルタントを入れて、経営評価をしたそうですが、その結果がどう考えても現実的でなく、悩んでいらっしゃいました。世の中ひどいコンサルタントがいるものです。ここで申し上げたいのは、あなたもデマや浅はかな情報に流されないで欲しいということです。

インターネットの掲示板に書かれた出所不明の噂や、合格者の祝賀パーティーの広告などを真に受けて、心を奪われないで欲しいのです。社会に貢献し、自分の未来を創るために何が必要なのかを自分の眼で見つけ出すことが、中小企業診断士の学習です。試験に合格できてもその先がなければ意味がありません。あなたの未来はあなたのものです。つまらない情報を掴まされて、変な方向に進まないように、あなた自身が納得した形で未来を掴んでほしいと思います。

まとめ

中小企業診断士は非常に魅力的な資格です。リスクも少なく、内容もとっつきやすいです。それだけにいろいろな噂があり、不安になることもありますが、出所不明の噂に踊らされず、自分で進むべき道を決めていくことがベストです。将来、あなたがクライアントをミスリードすることがないように、ぜひ今、力を蓄えてください。

試験の先の未来を見つめて走り出す。
ABOUT ME
コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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