転職

受かる人の職務経歴書は「過去→現在→未来」のストーリー性がある

はじめに

転職に成功しやすいレジュメには、過去→現在→未来をつなぐストーリーがあります。なぜ求人の職業を志望しているのか、どうして会社を選んだのか、これを如何に魅せるかがポイントです。ここでは、受かる職務経歴書を作るために、「過去→現在→未来」のストーリー性についてお話します。

過去について

変えることのできない過去の経験。キャリアチェンジを図ろうとしている方は、非常に大変なポイントです。筆者自身、ITコンサルタントからビジネスコンサルタントにキャリアチェンジするのは大変な苦労がありました。もし、あなたの目指す転職が、自分の持っているスキルやキャリアを活かした転職でしたら、それほど困る必要はありません。しかし、本当にやりたい仕事を手に入れたい転職であれば、何か工夫をする必要があります。筆者は、ITコンサルタントからビジネスコンサルタントになるために、経営コンサルタントの資格を2つとり、且つ、プライベートで経営コンサルティングをやって実績を出しました。この時の実績が認められて、無事ビジネス系のコンサルティング会社に転職できました。新卒を除けば、転職は過去の経験の価値でほぼ決まります。受かる人のレジュメは収益の源泉を想像しやすいキャリアがあります。

現在について

転職は過去の経験によってほぼ決まりますが、転職を目指す現在、なぜ企業を変える必要があるのか、説得できる材料が必要です。例えば、クライアントが国内ばかりなので国際舞台で活躍したい、自分のフィールドと目指すフィールドが違うので転職したい、向上心の高い企業で働きたい、個人の裁量で動ける会社で働きたいなどです。受かる人のレジュメはこの辺りの論理性も完璧です。

未来について

キャリアビジョンについてですが、10年後、5年後、3年後にそれぞれどうなっていたいか、レジュメを書くために考えるといいと思います。それをそのまま書く必要はないですが、どういうビジネスをしてどういうふうに社会に貢献し、売上をあげていくかという野心をロジカルに説明できるといいです。あと、あまり心象が良くないのは、経営に参画したいという野望です。多くの場合、身の程知らずと思われて終わります。もちろん、MBAや投資銀行等に勤めていた経験があれば別ですが、まずは事業を成功させることに文脈の拠り所を作る方がベターです。受かる人のレジュメは事業や行動の計画性に説得力があります。

ストーリー性について

「過去がこうだから、現在が転機であり、未来にこうなりたい。」というストーリー性を履歴書の志望動機か、職務経歴書のサマリーに書きます。すると、職務経歴書を読む方の焦点が定まります。特にコンサルタントの場合は、このロジックが入っている場合とない場合では、論理を知っているか知らないかの判断材料になっていたりもします。そして、このストーリー性は面接でも使えます。受かる人は、やっぱりこのあたりの響きが心地よく聞こえます。

まとめ

受かる人の職務経歴書は過去、現在、未来が一本のストーリーで繋がっています。筆者は、こういうストーリーは創造性が産まれる可能性が少なくなると思ってしまいますので、あまり好きではないのですが、現実的にはやはりこういう人が受かりやすいです。転職の際のご参考になれば幸いです。

過去、現在、未来が一本の軸でつながると分かりやすい。
ABOUT ME
コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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