はじめに
コンサルティング会社の人材活用問題の1つに、SEとコンサルタントの壁というものがあります。コンサルタントを望んでもなかなか、SEから脱却できない場合があります。ここではそのことについてお話します。
コンサルタントとしての立ち振る舞いができるか?
どんなに専門的な見識があっても、コンサルタントとして立ち振る舞えないとSEからコンサル職へのキャリアアップは望めません。コンサルタントはSEと違い、プロジェクトメンバーを巻き込んで前進させる力が必要になります。ただのものづくり屋さんではないのがコンサルタントです。この明確な違いは、わかる人にはわかりますが、わからない人にはわからないようです。技術者は自分の技術中心で物事を考えます。これは技術者としては望ましい姿かもしれませんが、コンサルタントとしては望ましくありません。それは、部分最適な考え方に陥っているからです。技術を極めることも重要ですが、ビジネスを前進させることも必要です。このジレンマがSEとコンサルタントの壁です。
壁を乗り越えた先に見えるもの
しかし、SE出身のコンサルタントは、このジレンマを乗り越えると強くなります。戦略・業務系のコンサルタントは、「何をするのか」という部分の設計については得意ですが、「どうするのか」という部分は苦手です。一方、SE出身者は「どうするか」という部分は、鍛錬によって形成されているので、ジレンマを越えて「何をするのか」を極めると、一貫したコンサルタントになれます。
まとめ
SE出身は財産です。コンサルタント志望のSEの方は、是非違いを理解して壁を突破してください。
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