コラム

正義の反対はまた別の正義

はじめに

コンサルティングを行っていると意見が対立することがあります。この時に忘れていけないことは、正義の反対はまた別の正義であることです。ここではコンサルタントとして持つべき心構えとして、正義の反対はまた別の正義ということについてお話します。

論理性の罠

自分が展開する理論は当然正しいと思って主張します。相手も自分と同じように正しいと思って主張します。しかし、片方が正しくて片方が間違っているということばかりではありません。むしろ稀です。以下は、有名なだまし絵「嫁と義母」ですが、同じ絵を嫁と捉えることもでき、義母と捉えることもできます。「この絵は嫁」という理論と「この絵は義母」という理論があってもこの2つが衝突することはナンセンスです。
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(My Wife and My Mother-In-Law, by the cartoonist W. E. Hill, 1915)

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前提の見直しを行う

主張が食い違うとき、前提を見直すことができるコンサルタントの取る手法です。これには理由があり、ロジックは前提となる公理がなければ成り立たないからです。最近、ロジカルシンキングがビジネス系の講習でもてはやされていますが、MECEや演繹性などを教える前に、公理があった上で論理が成り立つということを教えなければ意味がないとコンサル白書では考えています。公理のない論理程、ミスリードしやすい可能性があり、コンサルティングにおける脅威です。意見の衝突が起こった場合は、互いの論理を見つめ直す前に、互いの前提を見つめ直して前に進むといいでしょう。

まとめ

主張の食い違いが起こっているとき、お互いがお互いの考えを理解し合い、衝突の1つ高い次元に行きつけば、解決する問題があります。物事が平行線をたどるときには、思慮の深さを検討することが一つ大きなポイントになります。

正義に絶対性はない。
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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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