はじめに
運転免許や英検など、一旦資格を取ってしまえば維持費のかからない資格がある一方、弁護士や弁理士は年間何万円もの費用を払わなければなりません。中小企業診断士の場合は年間6,000円程度で資格を維持することが可能です。しかし、場合によってはそれ以上の費用がかかる場合もあります。ここでは、中小企業診断士の維持費について紹介していきます。
資格維持条件と最低額
中小企業診断士の資格維持のためには、
- 実務従事(5年間で30日以上)
- 理論更新研修(5年間で5回以上)
の2つを行う必要があります。このうち理論更新研修がおよそ6,000円/回で、1年あたり1回受験すればよいので年間の維持費の最低額は6,000円になります。
実務従事の問題
中小企業診断士の資格維持において多くの場合問題になるのが実務従事のほうです。中小企業と縁がある方なら問題ありませんが、企業内診断士など実務従事の機会がない場合には、中小企業診断協会に所属したり、実務従事の紹介会社に登録しなければなりません。そしてこれにお金がかかります。中小企業診断協会の場合、支部会にもよりますが、年間50,000円程度の経費がかかります。そしてタイミングの問題もありますので、必ずしも診断業務を行いたいという時期に案件があるとは限りません。なので、中小企業と人脈がない、ないしは構築することが難しい方は、資格取得についてよく考えたほうが結果としてはいいかもしれません。
まとめ
中小企業診断士の維持費自体は年間6,000円程度でいいですが、維持のためには実務従事の機会をどのように得るのかが重要になってきます。実務従事の機会を得るための費用によって、中小企業診断士の維持費は高額になります。
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