中小企業診断士

中小企業診断士とは?どんな仕事?【現役経営コンサルタントの実情】

中小企業診断士のお仕事は「経営者が不安になっている課題を解決すること」です。具体的には、売上UPのマーケティング施策、人材獲得、IT化推進、補助金の利用など、多岐にわたります。また、このようなコンサルティング活動に加え、講師や執筆活動をすることもあります。
ポイント
  • メインはコンサルティング
  • 範囲は会社全般の課題
  • 講師や執筆活動を担当することもある

中小企業診断士はどんなお仕事をするの?

中小企業診断士は、会社の抱えている問題を解決することがお仕事です。俗にいう「コンサルティング」というお仕事が中小企業診断士のお仕事になります。

例えば、会社にはこんな悩みがあったりします。

会社の悩み
  • 売上をあげたいのだけれど、やり方がわからない
  • 後継者に引き継ぎたいけど、候補者がいない
  • 組織が荒れているからなんとかしたい
  • IT化が遅れているからなんとかしたい
  • 補助金を利用したい

まだまだ、他にもいろいろな悩みがあるのですが、こういったものを一手に引き受けて、何とかしようとするのが中小企業診断士のお仕事です。

中小企業診断士のお仕事はどこから来るの?

中小企業診断士の仕事は待っていても来ません!基本的には自分から販路開拓していく必要があります。

中小企業診断士の営業(独立した場合)
  • 個人人脈からのご依頼・ご紹介
  • コンサルタントの登録エージェントからの紹介
  • 銀行からの依頼
  • みらサポなどの登録による依頼
  • Webによる活動

独立したてほやほやの場合は、固定のお客様と出会えるまでは、エージェントを活用されることをお勧めします。また、もし今、どこかにお勤めであれば、辞めないまま営業活動をしてしまってもいいと思います。

Q.中小企業診断協会から仕事は来るのでしょうか?

筆者は中小企業診断士ですが、中小企業診断協会には所属していません。なので、正しい情報はわかりませんが、会員の方から聞いた情報では、あまり期待しないできないようです。

Q.企業内診断士です。実務ポイントはどう稼げばよいでしょうか?

もし、お勤めの企業が中小企業であれば、担当業務が要件に当てはまる可能性があります。また、お勤め先が大企業でしたら、有料ではありますが、大塚商会さんがサービスを展開しています。

実際は、資格合格後の5年間の間に、社会人サークルやいろんな活動をして、中小企業にお勤めの方と知り合うことが現実的かと思います。あるいは、中小企業診断士の資格維持のための相談を思い切って、人事部などにしてみてもいいかもしれません。

中小企業診断士の資格は実際の仕事で役立つの?

中小企業診断士の資格自体はとても役に立ちます。一方で、中小企業診断士の資格取得のための勉強内容は役に立たない場合もあります。

企業経営理論

経営論

ほとんど役立ちません。経営幹部の方との共通言語としては役立つこともありますが、ほとんど古典的ですので、実際のコンサルティングではほぼ利用しません。今はもうビッグデータ・AIの時代ですので、データマネジメント系にシフトしています。

組織論

労働関係法規の知識は役立ちます。その他はあまり役に立ちません。教科書通りの組織はほとんどありませんので、実際のコンサルティングの現場では「どうしてそのような組織になったのか」という沿革について伺うことが多いです。ただ、労働関連法規は就業規則を作るときに役立ちます。

マーケティング論

ほとんど役立ちません。今はマーケティングオートメーションですので、古典的なマーケティング理論は利用しません。AIDMA,AISASなどはほぼ利用しません。国際進出時などの新市場に対するマーケティングをいかに賢くすすめるかが主な議論です。

財務会計

半分ぐらいは役に立ちます。経営コンサルティングは、財務に始まり、財務で終わると言われます。そういった意味では非常に利用価値があります。もう半分は、リアルの数値は試験のようにきれいではないということです。中小企業の場合は、財務諸表があればハッピーで、正しければ尚うれしいという感じで考えておけばいいと思います。大企業の場合も、ステークホルダー対策がされている場合がありますので、実態を表す財務諸表にデューデリジェンスすることはほぼ必須です。

運営管理

製造系

あまり役に立ちません。製造系は実際に現場に入り、働いているかたのとなりで、音、熱、動き、を感じるほうが重要です。現場の方とお話するときは、特に教科書的な用語は忌み嫌われる傾向がありますので、知らないふりをして、現場の単語を聞き出してしまったほうが早いと思います。

店舗系

役に立ちません。店舗関係はインターネット販売と勝負しているのが現状でして、実際の店舗のほうが何歩も先に進んでいます。

経済学・経営政策

経済学

役に立ちません。経済学者ではありませんので、式を使って考えることは皆無だからです。

経済政策

役に立ちます。中小企業を浮上させるためには、外部環境の波に乗せる必要があるためです。これから来る波のセンサーとして機能することが多いです。

経営情報システム

役立ちます。中小企業では大企業以上に効率的なオペレーションや1人で複数の役割をすることが求められます。ITを味方につけることが必須ですので、大いに役立ちます。ただし、最近はクラウドを利用するケースが増えてきましたので、ネットワーク系の知識はさほど利用しないかもしれません。

経営法務

役立ちます。個人的には7教科の中で1番利用する機会が多いです。特に契約関係で不利な契約にならないように法律を盾にすることはあります。瑕疵担保責任、認識の祖語などの問題解決を終結させるために、特に会社法、商法、民法周辺を利用します。

中小企業経営・政策

役立ちます。具体的には補助金の活用に関しまして利用する機会があります。もし、中小企業診断士としてフィーを頂くとすれば、こちらから入るのが簡単かと思います。補助金獲得のための申請書の作成を支援し、成功報酬を頂く契約なら、お客様にも負担なく、収入も得ることができます。

講演・執筆依頼について

中小企業診断士として活動が認められてきますと、講演や執筆依頼を受けるケースがあります。また、予備校での講師をする方もいます。

コンサルタントには、プレゼンテーション能力やドキュメント作成能力が求められるのは、お客様の代弁者という側面があるからなのですが、講演や執筆依頼はその発展形だと個人的には思っています。

まとめ

現役の中小企業診断士として、現実的なお仕事のお話をして参りました。筆者はありがたいことに、個人の人脈の数珠繋ぎでお仕事を頂戴できておりますが、そこまでたどり着くには多くの紆余曲折がありました。

1つ安心して頂ければと思いますが、中小企業診断士となった後でも、活動のきっかけさえつかめれば、十分道は開けていくということです。例えば、フリーランサーの集まるフリースペースに行けば、いくらでも相談に乗ることはできると思います。あるいは商工会開催の異業種交流会などに参加してみるといいかもしれません。

とっかかりさえつかめれば、充実した中小企業診断士ライフが待っています。ぜひ、独立志向の方も、お勤め志向の方も、今までとは違う道へ進むためのパスポートとして中小企業診断士という資格を活用して頂ければと思います。

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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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