経営資源の4資源の定番と言えば、「ヒト・モノ・カネ・情報」ですが、実際仕事をしていると「時間」も貴重な資源であったりします。ですが、なぜか「ヒト・モノ・カネ・情報」の中に「時間」は入っていないのですよね。ここでは、経営資源になぜ「時間」が入っていないのか、あるいは「時間」を入れるべきなのかについて考えていきます。
べ、別に「ヒト・モノ・カネ・情報」だけが、経営資源じゃないんだからね!
1990年代から2000年代にかけて、ITが目覚ましい進化を遂げてきました。そして、それ以前は、経営資源は「ヒト・モノ・カネ」だけでした。今や当たり前になっている経営資源の「情報」ですが、ずっと昔からある3要素に比べると最近になって出てきた概念だったりします。
つまり、時代と共に変化してくる経営環境によって、経営資源の概念も変わっていいものだと考えることができます。
なので、経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」に縛られる必要はないということです。
経営資源に「時間」が入ってもよい時代
2020年代以降は、AIやRPAが活発になっていくはずです。ヒトは知的労働が必要な業務にドンドンと切り替わっていくはずです。すると、クリエイティブな思考の源泉である時間という概念は、今後、益々重要になってきます。
昔から「生産性」という言葉が盛んに使われてきますが、生産性のアウトプットであるカネには「財務諸表」というしっかりとした成績表があるわけですが、「時間」に関してはここまで管理されていないのが実態であったりします。
一方、最近のグループウェアの進化によって、簡単に時間を集計することが可能になりました。「時間」という概念は今後、どの組織の経営でも重要になってくると思います。
経営資源は自由に考えればいい
経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」だけに縛られて考える必要はありません。経営の実態に沿って、自由に考えればいいというのが本来の姿です。経営で一番欲しい情報は「兆し」です。それはチャンスであったり、リスクであったりするわけですが、そこに早めに気づいて、早めに行動すれば、社会から一番頼られる存在になるわけです。
なので、経営資源に「時間」を足してもいいですし、他の例えば、「やさしさ」「付加価値」「チャレンジ精神」など、他の考えられる要素も、経営資源としたほうが正しい方向性を導くことができます。