知識

アンゾフの意思決定階層モデル

はじめに

トップ、ミドル、ロワーとマネジメントを分類し、それぞれが行う意思決定を区分ものがアンゾフの意思決定の階層構造と呼ばれるものです。現代でもこれを踏襲した意思決定がある一方で、現実には不完全な部分を補完したりもしています。ここでは、アンゾフの意思決定の階層構造の定義と現実面についてお話します。

アンゾフの意思決定の階層構造

以下に、アンゾフの意思決定の階層構造のイメージを示します。

マネジメント意思決定
トップ(経営幹部)戦略
ミドル(部長・課長)管理
ロワー(係長・主任)業務

コンサル白書をご覧頂いているような優秀なあなたでしたら、この表だけみれば、何を言いたいのかがつかめるかと思います。(中小企業診断士の試験では、これらの意思決定の特徴について出題されることがあるかもしれません。部分的無知、自己再生的などの独特の言い回しは教科書等をご参考にして頂ければと思います。)

理論と現実の違い

ここから先は中小企業診断士を始めとする経営関係の試験を受験される方はご注意ください。得点を失うことになります。コンサルティングの現場としては、アンゾフの意思決定の階層構造ではうまく説明できない組織も多々あります。

意思決定に時間がかかることを予防している組織

大企業になるとロワーからトップまでの階層が非常に多くなります。企業はスピードが命の時代ですし、現場が華です。よって、トップ自らセールスを行ったり、現場改善に錯綜することもあります。つまり、階層などのような形式的な縛りをつけず、社長自ら率先して全てのことに意思決定していく場合もあります。

管理が格上という考えをなくしている組織

ミドルマネジメント層が管理関係の意思決定をするという考えを捨てた企業もあります。管理系意思決定をシステムで全自動にしたり、個人裁量制をとって管理関係の意思決定の権限をロワーまで委譲したり、マネージャーをマネジメント係と位置づけるなど、手法はいろいろあります。

ミドルマネジメントを担える人材がいない組織

中小企業では優秀な人材が慢性的に不足しています。そのため、ミドルマネジメントが事実上できない場合もあります。一応、組織上はマネージャーであったとしても、マネジメントを行えず、意思決定の権限がない場合もあります。

まとめ

アンゾフの意思決定の階層構造は、マネジメントと意思決定の階層を示したものです。実際の現場では、この階層を是としている場合ばかりではありません。現場をよく考え、形式的になることなく、適切な意思決定を適切な人材が行えるように、組織を調整していくことが重要です。

マネジメントレベルと意思決定のレベル
きれいな考え方こそ、美しさに注意する。
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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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