知識

フレームワーク

はじめに

コンサル業界に入って、たくさんのコンサル会社の方とお会いしてきましたが、多くの方が非常にきれいで分かりやすい資料を作ってきます。資料の見た目もさることながら、特筆すべきことは資料の源泉であるものの考え方が非常に洗練されています。そこで、各コンサル会社がどのようなフレームワークを持っているのか調べたことがありましたのでレポートします。

フレームワークは個人保有のものが主流

結論を書きますと、会社単位でフレームワークを管理しているところは少なく、個人所有のフレームワークが主流でした。理由もいろいろありますが、フレームワークを利用して考えるよりも、自分で考えてしまった方が的確で早く仕上がる案件が多いことが一番の理由です。

教科書的なフレームワーク

経営の基礎として、3Cとか4Pとか、SWOTなどのフレームワークもありますが、それをそのまま利用するケースもあまり見受けられませんでした。結局は、フレームワークよりも実態を見つめたコンサルティングが有効です。

存在するのはケースブック

コンサルティング会社で一般的なのは、フレームワークではなくケースブックです。ケースブックとは過去にコンサルティングを行った事例をデータベース化し、会社で管理するものです。これは、従業員しか閲覧することができない特別な代物です。会社勤務にあって、独立コンサルタントにないものは、ずばりケースブックに触れられる環境でしょう。

まとめ

経営の学習をすれば、コンサルタントで利用するためのフレームワークがあるかといえば、ごく一般的なものしかありません。また、KM法等の独自理論でコンサルティングを行う会社もありますが、やはり重要なのは実践的に考える力そのものです。フレームワークに頼りすぎないコンサルティングが重要です。

フレームワークは経営の教科書に載っている。
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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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