はじめに
社会保険労務士試験の合格率は7〜10%です。平均は約8%です。問題が難しかった年は、救済措置が取られ、概ね8%程度に推移するように調整されています。ここでは、社会保険労務士試験の合格率についてお話します。
合格率8%は難関試験か?
社会保険労務士試験の合格率は約8%程度で推移しています。筆者は、社会保険労務士試験は難関試験だと感じていますが、それは合格率だけで判断してはいけないとも思っています。なぜなら、東京大学の合格率は約34%(2012年度実績)ですが、この34%のハードルは相当高いと筆者は感じます。なので、合格率8%という数値に尻込みしないほうがいいと筆者は考えています。
マークシート試験
社会保険労務士試験はマークシート試験です。記述式の問題がないので、わからない場合でも答えを埋めることができます。模試での問題別の回答率を見ると、受験生の大半がわかる問題、判断が分かれる問題、間違える問題に分類できます。このうち、大半がわかる問題と判断が分かれる問題を抑えられれば、合格基準点を上回ることができます。マークシート式は、間違える問題の加点分を狙えるありがたい仕組みです。
1科目NGの難しさ
余談ですが、筆者は社会保険労務士の学習を始めようと思い、丸腰で模試を受けました。(教科書も持っていませんでした。)模試の結果ですが、なんと1科目合格ラインを突破していました!もし、中小企業診断士試験や税理士試験のように科目別合格があれば、社会保険労務士試験はずっと簡単になるはずです。やはり、全科目を1回の試験で突破するという条件が社会保険労務士試験の難しさにつながっていると筆者は感じます。
まとめ
社会保険労務士試験の合格率は約8%です。難関試験と考えていいレベルですが、難しさの本質は、全科目で穴がないようにすることにあります。