はじめに
リクナビで面接のオファーが来たことありませんか?仕事内容に興味もあり、思いを込めて申し込んでみたものの、「厳正に審査させて頂きましたが、今回は見送りとさせて頂きました。」との連絡・・・。自分から申し込んだ結果ならまだしも、オファーに応えてNGというのは、全くもって理不尽です。ここでは、オファーやスカウトが来たにも関わらず、選考で落ちてしまう理由についてお話します。
オファーの意味が変わってしまった
今やWebでの就職活動が当たり前になっている時代。恩恵が多いのは間違いありませんが、大量の情報が溢れ、当然、大量のオファーも飛び交っています。すると、オファーの価値が相対的に下がることは摂理と言えます。端的に言えば、転職サイトのオファーは全てダイレクトメールと解釈すべきです。プライベートオファーもです。そもそも、顔見知りでも有名でもないのにオファーなんかくるはずはないのです。「オファー」や「スカウト」という表現は、利用者に優越感を与えるための表現であって、実態は効率良くダイレクトメールを送るための仕組みというだけです。「オファー」や「スカウト」という言葉に期待してはいけません。
オファーやスカウトに落ちる理由
上記前提を元に、オファーやスカウトに落ちる理由についてお話していきます。
プライベートオファーに価値はないから。
リクナビには「プライベートオファー」は面接確約のオファーとありますが、実態は守られていません。オファーに応えても、返信がないか、採用人数が充足したという本当かどうかわからない理由で落ちる場合もあります。オープンオファーがハガキのダイレクトメールとしたら、プライベートオファーは豪華な封筒のダイレクトメールです。その程度の価値しかありません。
不採用理由の明示が不要だから。
残念なことに、企業は応募者に対して不採用理由について公開する義務は法律上ありません。なので、企業側の横暴がまかり通りやすくなります。つまり、大量のオファーを発行して、反応があった応募者から選考をはじめるという展開です。こうなると、オファーを受けても落ちる人は当然出てきます。不採用理由の明示が不要ということが、誠意のないオファーを送ることに繋がっているのです。
他の応募者が優秀だから。
100点満点中80点が合格ラインで、あなたが85点、ライバルが90点だった場合で、どうしても予算の都合上、一人しか雇用できない場合、残念ながら見送られます。しかし、それが事実の場合、採用担当者はきちんとその旨を伝える傾向があります。というのは、再び応募をかける際、一人二人の補填のために、求人広告を出さずに済むからです。なので、あなたが十分に受かるレベルであり、他の応募者が選ばれた場合は、そのようなご説明がありますのでわかると思います。
まとめ
転職サイトの「オファー」や「スカウト」はダイレクトマーケティングのためのツールとして利用されているだけですので、応募側も過度な期待はしないほうがよいです。また、オファーがあっても落ちる原因は、ほとんどの場合、企業側の勝手な事情です。原因を自分の中に求めようとしないほうが賢明です。