知識

インダストリの軸・プロセスの軸

はじめに

大企業向けのコンサルティングを行う企業は、業種と業務によってコンサルティング領域を分けます。いわゆる大手と呼ばれるコンサルティングファームのほとんどでは、業種と業務をインダストリーとプロセスと呼称し、組織を分類します。ここでは、インダストリーとプロセスの軸についてお話します。

コンサルティング領域の分割

冒頭にも書きましたが、大企業向けのコンサルティングは、コンサルティングの対象範囲が広く、一つ一つの専門性も必要なため、以下のような分類で考えるケースが多いです。
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縦に並んでいるのが「インダストリの軸」で業種を表しています。横に並んでいるのが「プロセスの軸」で、業務領域を表しています。大企業の場合、チームでコンサルティングを行うケースがほとんどで、コンサルタントのメンバーはこの表のどこかのセルに収まります。そしてキャリアパスとしては、特定のインダストリーに特化して戦略からITまで行う場合や、戦略なら戦略、ITならITでプロセスを極めていく場合とあります。

新興勢力の台頭

古参のコンサルティング会社におけるコンサルタントは、専門領域をどこかに特定するケースが多いですが、実際のところ、業界知識を除けば、経営課題の共通事項は多く、このような敷居を設けない企業もでてきております。大手コンサルティング会社からスピンアウトしたコンサルタントが起業した会社や、柔軟な姿勢を持っている会社は、コンサルタントを一つのどんぶりの中に入れて、何でも対応できるような体制を整えています。実は大手よりもこのような会社の方が融通性が高いのですが、反面、コンサルタントはかなりの多能工化が必要になるため、要求されるレベルは上がります。そして、安定経営ではありませんので、自立心の高いコンサルタントが集まり、かなりのやりがいがあります。

まとめ

大手コンサルティング会社に就社しようと考えている方は、インダストリーの軸とプロセスの軸で区切られた領域の役割をよく知り、その中でのプロフェッショナルを求めていくことが望ましいです。一方、全方位的なコンサルティングを目指される方は、個人裁量を求められるコンサルティングを選択することが望ましいです。いずれにしても何を自分のプロフェッショナルとするのか、よく考えてから企業選びをするのが望ましいです。

大手は専門性、新興勢力は万能性。
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コンサル白書
現役の経営コンサルタント(中小企業診断士)として2010年に独立しました。診断士試験は、独学でE判定から1週間で合格しました。
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