はじめに
コンサルティング活動に有効な代表的な資格を紹介します。
コンサルタントの資格一覧
コンサルタントの資格をビジネス系とIT系に分類して、万能型と専門型に分けて一覧表にしました。
ビジネス系 | IT系 | |
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万能型 |
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専門型 |
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全体の中で、明確にコンサルタントの資格だと銘打っているのは、中小企業診断士・経営士・認定経営コンサルタントの3つだけです。他の資格は、コンサルティングと関係が深い資格だとお考えください。また、万能(広く浅く)と専門(狭く深く)の分類は、難易度・ボリュームは考慮していません。例えば、公認会計士は会計に関することを広く深く学習しますが、マーケティングや人事制度等は対象ではありませんので、専門の方に区分しています。
ビジネス系
まず、経営・ビジネス系に関する資格ですが、経営全般を網羅している資格は、先ほどの3つの資格とMBAです。MBAは学位ですが、資格のような待遇で扱われることが多いです。専門に関する資格は、会計・税務・法律等の業務の深い部分を追っています。ただ、コンサルティングの資格というわけではないので注意が必要です。
IT系
次にIT系ですが、ITは技術別の専門性が高く、ネットワークもデータベースもアプリケーションもセキュリティも全てに詳しい人はおそらくいません。なので、万能な資格自体あまりなく、技術士やITコーディネーターは、「ITについて全般的によく知っています」ということを証明するだけにとどまります。(難関資格ですが。)また、専門的な資格はどうしても製品に引っ張られる傾向があります。製品が変われば技術も変わりますので、ITの場合はどの製品技術に詳しいかがポイントになります。そのため、資格の数は非常に多いです。
まとめ
コンサルタントでおススメなのは中小企業診断士です。MBAは取得できるのであればそれはそれでいいのですが、はっきり書いてしまえば、MBAの2年間よりもコンサルティングファームでの密度の濃い1年間のほうが、コンサルタントになるという目的からすれば有意義です。MBAというのは人生を豊かにするうえでは最良の選択肢の一つだと筆者は思いますが、コンサルタント特有の能力はさほど身につきません。一方、中小企業診断士はMBAほどの難関さはないものの、取得後、ビジネスとして食べていくためには実践ベースで様々な困難が待ち受けます。この違いが中小企業診断士をお勧めする理由です。