はじめに
コンサルティングファームの面接は特徴的で、特に考える問題が出題されることがあります。ビル・ゲイツの面接試験「どう富士山を動かしますか?」ではありませんが、割とこのような聞かれ方をすることが多いです。これは、コンサルタントと資質を見極めるためですが、入社する前なのに容赦ないことこの上ありません。ここでは、コンサル面接で受ける質問について3つの視点からお話します。
コンサルの度量を試す3つの視点
理由は?(Reason)
自己紹介でも、趣味でも、仕事の話でも、
- なぜそのように行動したのですか?
- どうしてそう考えたのですか?
と尋ねられるケースが多いです。
面接官は話題の論理性を見ています。どの企業もある程度あると思いますが、コンサルティング会社では
論拠をたたきつぶそうといろいろな考え方を提示してきます。
仮説・推定すると?(Inference)
データがない中で、相手に納得させる理論を立てて説明する力を試す質問があります。筆者は1年間で消費される歯ブラシの総量について、質問を受けたことがあります。冒頭の富士山の問題と似たパターンです。
どう考えますか?(Solution)
時事問題や身近な話題を題材に、その問題について、どう考えますかという質問があります。これは知識幅と先ほどの2つの視点を組み合わせた総合力を試す試験です。筆者はTPPについてどう思いますかという質問を受けました。この問題は、TPPの原理を知らないと答えようがありません。しかも、相手は面接の前から題材も決められますので、反論も受けやすく、注意が必要です。
まとめ
コンサルティングファームでの面接は、ヘロヘロになる印象があります。無理難題を与えられてそれをどうクリアするのかが試されます。特に先方は頭脳の切れ者が登場しますので、こちらも本気で取り組んで勝負になるかどうか、そんな世界だと筆者は感じました。東大・京大卒は、記憶力のいい人か我慢強い人という証明だと思いますが、一流のコンサルファームに入社できる人は本当に頭がいいと筆者は感じます。コンサルファームで継続して勤務するのは、頭の良さ以外の要素が強いのでなんともいえませんが、内定して、1日でも働くことができた人は、十分誇りを持っていいと個人的には思います。